COLUMN

コラム

介護施設に音楽と笑顔を|介護レクリエーション講師 インタビュー

今回は介護施設や障害者施設、病院でミュージックセラピーやライブを行い、個人でも様々な活動をされている川名さんにインタビューをしてきました。<聞き手=後藤>
ミュージックセラピーは、音楽を使った治療で、音楽を聞き、歌を歌い、楽器を演奏します。
心身の緊張が発症や進行にかかわっている病気(高血圧など)の治療や認知症の改善に有効といわれている音楽療法です。

プロフィール

介護職員基礎研修科の資格を持つ愛知県在住のシンガーソングライター。  CMソング、企業テーマソングを製作する作家としても活躍中。 代表作には、やさいのうた(スーパーヤマナカ)がある。 2014年より知的・身体・精神障がい者に向けたオリジナルのミュージック セラピーを展開。また、本年度より、愛知県障害者芸術文化活動普及事業協力委員会の委員として就任。2020年のパラリンピック開会式演奏に向けて、ご縁ある様々な場所で   精力的に活動を展開している。

十代で父をを亡くして、


後藤: どのような経緯で介護施設でレクリエーションを行うようにまりましたか?
川名: 十代で父親を亡くした経験が大きいです。
それから、命や人の感情に興味を持ち、施設や病院に音楽を届けるようになりました。
若い頃にバンドで全国デビューしたこともあり、現在は障害者の方々で結成したバンドのプロデュースをしています。
そのバンドと一緒に2020年のパラリンピック候補の選手の応援歌も制作しています。
後藤: 様々な活動をされているんですね。
介護施設でレクリエーションを行う際に気をつけていることや工夫されていることはありますか?
川名: レクリエーションの最中は施設の利用者様の反応をしっかりと確認するようにしています。

相手が求めていることを感じとる


後藤: レクリエーションを見学させていただきましたが、利用者様の心をつかむのが上手く、「これがプロか!」と感動しました。
川名: ありがとうございます。利用者様に曲をリクエストしていただくこともあります。何の曲を演奏するのか、自分の取り組みをベースに利用者様が求めていることをその場で感じとり、取り組みに反映させていくことが大切だと思います。
施設の利用者様は高齢ですし、いつどうなるのか分かりません。
「楽しかった」、「また会いたい」、と思ってもらえるように一期一会を大切にし、利用者様の笑顔を増やしていきたいです。

多くの人に届けたい

後藤: えぶりプラスを利用する理由を教えてください。

川名: 一番の魅力は営業力です。
個人でも営業をしていますが、えぶりプラスさんを利用することで、たくさんの施設と繋がることができ、特にアーティストをやミュージシャンは営業が苦手な人が多いので助かります。
施設では従業員の方がレクリエーションを行っている施設も多くあり、プロがレクリエーションを行うことは、施設、利用者様、双方にとって良いことだと思います。

後藤: ありがとうございました。最後に一言お願いします。

川名: 若い頃のバンド活動での経験が今に活きています。
自分で作り発表することで色々な人達と繋がることができました。
音楽がなければ出会えなかった人もたくさんいます。
また会いたいと思っていただける「家族のような存在」になれるように、今後も活躍していきたいです。

インタビューを終えて

相手が求めているものを提供することは勿論大切ですが、自分も最大限に楽しむことの大切さについても川名さんは語られていました。
「音楽でたくさんの人に笑顔を届ける。
介護レクリエーションだけではなく、様々な場所で精力的に活動する今後の活躍に期待しています。

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